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11.04
Mon
私たちが屋久島に来る前に住んでいた場所は東京の下北沢

下北沢駅の西口に『大昌』というお気に入りのラーメン屋さんがあった。
私たちは夜、お腹がすくとよくそこへ行き、ラーメンとチャーハンを食べた。

私はキムチチャーハン、ナオヤは納豆チャーハンがお気に入りで、どちらを注文するかで揉めた。

終電まで仕事をし、帰ってきてから深夜に行くことが多かった私たちは、一人一皿&ラーメンは多すぎると思いつつも、
結局二人とも譲れず、どちらも頼み、あー、また深夜にやってしまった。。と反省することが多かった。

大昌には、ラーメン屋さんにはちょっと珍しい感じの絵が3、4点壁に飾られていた。

その中の一つの作品をナオヤはやけに気にいっていた。
だからといって、その作品の話しをすることはなく、毎回ただラーメンとチャーハンを注文し、店のマスターと奥さんとも特に話し込むようなこともなかった。

そんな感じで何年間も通い続けた。

そして、屋久島移住が決まったとき、ナオヤが突然、
「おれ、あの大昌に飾ってある絵を屋久島に持っていきたいんだよね!」
と言い出し、私は、
「そんな、お店に飾ってある絵を持って行きたいだなんて、無理に決まってるでしょ!」と言ったが、ナオヤの決意は日に日に強くなり、ついに

「おれ、大昌のマスターに頼んでみる!」と言い、大昌に出かけていった。

屋久島に移住すること、大昌のチャーハンが大好きなこと、山が好きなこと等話した。
大昌のマスターも実は山好きで、休みの日に、近場の山に登りに行ってることも判明し、山の話しで盛り上がった。

最後にナオヤが「実は、この絵を屋久島に持って行きたいんです。譲って頂けませんか?おいくらぐらいなら譲って頂けるでしょうか?」と、お気に入りの絵を指さしてお願いした。

マスターは突然の申し出にびっくりしていたけど、その絵は、マスターの娘さんが描いた絵だと言い、娘さんにその旨伝えてくれるということになった。
店に飾ってある絵が、全て娘さんが描いた絵だということもこのときに知った。

マスターから翌日すぐに連絡が入った。

その妖精が住んでいそうなグリーンを基調にしたカラフルな森の絵は、マスターの娘さん、ゆきちゃんがテレビで屋久島を見て、屋久島の森、自然にインスパイアされて、描いた絵だった。

私たちの話しをマスターから聞いたゆきちゃんは「ぜひ、屋久島に連れて行って下さい。いつか屋久島の佐藤さんの家に飾られている自分の絵に会いに行きます。」と、驚きと喜びで、私たちにその絵を快く譲ってくれた。

ゆきちゃんは沢山の絵を描いていたが、その絵は自分の作品の中でも特にお気に入りだったそうで、大昌のマスターも何を描いたものか知らなかったけど、数ある作品の中からそれを選び店に飾っていたとのこと。

下北沢のラーメン屋『大昌』さんに飾ってあった絵は、今、屋久島の我が家に飾ってある。


大昌さんから、先日閉店のお便りが届いた。
もう、お店は閉める年齢になったとのこと。

もう大昌のラーメンとチャーハンが食べられないかと思うと寂しい気持ちにもなるけれど、これで3日以上の休みが取れることになった大昌のご夫婦。
「屋久島にもいつか行ってみたいと思うけど、お店やってるから長い休みはとれないんだよ。」と言っていた。

ぜひ、屋久島にゆきちゃんとお孫さんとファミリーみんなで屋久島に遊びに来て下さい。
そして、リアル屋久島の森を体験したゆきちゃんの作品をぜひ見せてもらいたいなぁ。

お待ちしています!



そして、ゆきちゃんの絵の世界を屋久島に感じていたカメラマンとしてのナオヤ。
ずーっとその世界を表現したいと言っていたけど、なかなか思うようなのが撮れない10年だった。

でも、ついについに表現できたと言って見せてくれたのがこの写真。
おめでとう!!

森の精
  森の精霊たちもこんな風に水を飲みにきているのかな byなーや

たかえ



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コメント
私は正直、この写真を見ても他の森を見せられても屋久島とも他の森とも区別が付かないでしょう。

主観やアレンジが反映される絵から屋久島を感じることができたのだとしたら、その絵にはいくら描き足しても変わらない、カタチとしてだけではない屋久島の本質が描かれていたのでしょうね。
月舟 | 2013.11.05 22:58 | 編集
月船さん

これは私が思ったことですが、
絵を描いたゆきちゃんが感じた「屋久島」をナオヤはずーっと感じていたのだと思います。
それを屋久島と呼んでいる?

私が感じる屋久島はまた別物であったりもします。

表現して、それを放っていくこと。
アーティストたちは、そうやっていろんな問いかけを自分や世界にしているのだと思います。




屋久島「カイホー屋」たかえ | 2013.11.06 00:45 | 編集
私は博物館はよく行きますが、美術館はほとんど行きません。見ても分からないのです。

風景画など実景そっくりなら上手だな、と思いますが、それ以外を感じ取れないのです。

写真もよい瞬間とか構図とか、絵葉書みたいな写真を綺麗だなとは思いますが、撮影した人の意図とかを感じることができないのです。

抽象画や組写真などを楽しめたらな、と憧れてます。
月舟 | 2013.11.06 19:43 | 編集
月船さん 

実景そっくりかどうか、これって、ほんと個人差があると思います。
人間の脳は自分に都合よいように物事を見ているのです。

分かりやすい実験をしたことがあります。

高いビルから遠くに見える山を見ている時に、山はくっきり見えているように見えます。
でも、実際はどうなんでしょう?
カメラで撮ってみると、実際はくっきりとは言いがたいものでした。
でも、自分の目ではくっきり見えるんですね〜。

私は以前、美大に通っていたのですが、デッサン中にいつも一人一人が見ている世界は一人一人、別ものじゃないかと考えていました。

3次元の世界を2次元の世界に表現するのですから、無理が生じます。
でも、いかに自分の見ている3次元(4次元?)の世界を」2次元に表現するか?
技術的なものも必要ですが、もっと必要なのは、何を描くかだと思いました。

抽象画は、ピンとくる時もありますが、全く分からないことの方が多いです。

だからこそ、ピンと来た時の絵や写真は、言葉を越えた、言葉にならない感動があるのかなと思います。

博物館も大好きです。

あぁ、こんなことを書いていたら、また美術館や博物館に行きたい気分になってきました。。



カイホー屋たかえ | 2013.11.08 15:44 | 編集
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