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10.27
Thu
花風/かふうは平成生まれの娘の名前。
一宇/かずうは明治生まれの私のおじいちゃんの名前。

おじいちゃんは私が27歳の時に亡くなった。
88歳の大往生だった。

そのおじいちゃんが死ぬとき私に残していった言葉
「お前の一人の目の子は素晴らしい子になる。何があっても絶対産むんだぞ。」

私はその言葉をしっかり胸に刻みつつ
どうしてそんなこと言うんだろう?
私はそんな念を押されなくっても、もし子どもを授かるようなことがあれば、どんな状況であっても絶対産むよ。
私の性分を一番分ってるだろうに。。。と思った。

おじいちゃんは親戚、近所でもちょっと変わり者と思われていた。

勉強家だった。少しでも疑問を感じたら全て調べる。
人との関わりは全く融通が利かず、おかしいと思ったら相手が誰であっても議論した。
正しいと思うことは、周りがいくら迷惑しようが、かたくなにやり続けた。
近所の神社を守る活動は、みんな忙しいのに、あれこれやろうと言って迷惑だ!みたいな感じになって、おじいちゃんは毎日一人で神社のメンテナンスをしていた。
だから周りはちょっと手を焼いている様子だった。
間違っていると思うことに対しての余りの厳しさに、家族内でもブーイングの嵐だった。

私もかなりぶつかった。
でも、みんながちょっと距離を置いているのと違って、私はぐいぐい近づいて、毎日議論が耐えなかった。
家族からは「たかえとおじいさ(浜松弁)はそっくりだよ!似すぎて、よけいに対立するんだよ。」とよくあきれられた。

そんな感じだったから、一番けんかしたけれど、一番の理解者のような気持ちもあった。

おじいちゃんは酉年生まれの10月27日生まれ。

花風も酉年生まれ。

花風は10月7日が出産予定日だった。
なのに何をしても待てど暮らせど出てくる気配はなく、
最終的にはお医者さんに「これ以上お腹の中に入れておくのは危険ですよ。」と諭され、10月26日に帝王切開にて出産した。

この時、私は「花風は一宇おじいちゃんの生まれかわりなのでは?」と思った。

誕生日の干支が酉で一緒で、誕生日は1日違い。
おまけに一宇おじいちゃんとは会ったことがないナオヤが突然閃いた名前が「かふう」。
「かずう」と一文字違い。

おじいちゃんは私とナオヤが出会って、すぐに亡くなった。
ナオヤは私がおじいちゃんが亡くなったという知らせに、あわてて実家に帰ったのを記憶している。

かふうとかずう
                  サキシマフヨウ この花が咲き始めると、カフウを産んだ頃を思い出す。
                  毎日、「早く出てきて~」ってお腹に呼びかけ続けてたな。

先日、一宇おじいちゃんがよく言ってたことと、全く同じことを花風が言って、おどろいた。
それは鳥のこと。

永田はポンカンやタンカンの栽培が盛んな集落。
ポンカンの実が色付きはじめるこの時期になると、鳥除けの「バーン!」という音が山にこだまし始める。

その「バーン」という音をハネイが気にして「なに?」「バーンなに?」と聞いてくる。

「あの音は鳥除けで、鳥がポンカンやタンカンを食べにこないように、おどろかすために鳴らしているんだよ。」
「どうちて?」
「だって、鳥に食べられたら、売り物にならなくなるでしょ。みんなポンカンやタンカンを育てて、それを売ってるんだよ。鳥に食べられたら、売るものがなくなっちゃうでしょ。」
「ふーん。とりだめねぇ。たべたらダメ。バーンいうから、とりさんこわいね。」
と話しをしていた。

すると花風が
「でも、鳥はお金持ってないでしょ。鳥はお金が持ってないから欲しくても買えないよ。分けてあげないと。」
と言った。

一宇おじいちゃんもいつも同じことを言っていた。

実家の庭に柿の木があった。
毎年たくさんの実を付けていた。
おじいちゃんは柿が大好物で、毎年柿の実がなる季節を楽しみにしていた。

柿の木に鳥が来ると、みんな「こら!柿をとるんじゃないぞ!」と鳥を追い払っていた。

でも、一番の柿好きである一宇おじいちゃんは
「いいんだよ。鳥は人間と違って、お金持ってないんだから、欲しくても買えないだろ。だから、野生動物には分けてあげなきゃいけない。」と言って、鳥を追い払う私たちを諌めた。

私が「でも、鳥に全部食べられちゃったら、おじいちゃんもう食べれないんだからね。」と言うと、
「鳥だって分ってる。毎年来るけど、ちゃんと家族が食べる分は残ってるだろ。俺たちは柿ばかり食べて満腹になってるわけじゃないんだから、ちょっと楽しめる分が残ってればいいんだよ。」と言っていた。

時空を超えて、全く同じセリフが出てきて、それを耳にした時の驚き。

私は思わず花風に聞いた。
「カフウ。。。あなたカズウでしょ?」

カフウは
「えっ~?!カフウはカフウだよ。私は佐藤花風。花の風のカフウでーす。でもてんてんつけるとが・ぶ・うだよ~わはは!」
と元気に答えた。

おじいちゃんの死ぬ時のセリフは「何があっても絶対産むんだぞ。オレがそこに生まれ変わるから!」ってことだったのかもね。
あれこれトリックを残してくれたおかげで、想像するだけで楽しい気分になる。

今日はおじいちゃんの誕生日だった日だよ。

おじいちゃんありがとう!

たかえ

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コメント
おめでとう♡
かみじょう | 2011.10.27 11:04 | 編集
ありがとう♡
屋久島の「カイホー屋」たかえ | 2011.10.27 17:15 | 編集
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