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01.10
Mon
10月26日は長女のカフウの誕生日。
そして、私が以前やっていたバンド『doughter』のギターでボーカルの「シホ」の誕生日でもある。

 ちなみにこの『doughter』、つづり間違いじゃありません。いわゆる造語なのであしからず。

昨年の10月26日の夕方、シホから電話がかかってきた。
私は携帯の液晶を見てすぐにシホの誕生日だということを思い出し『おめでとう!!』と言いながら電話に出た。
シホも『ありがとう。おめでとう』と返してくれた。

シホからの電話は、4月からまた『doughter』のベースだったアサコと一緒にバンドをはじめたという報告だった。
(長女のカフウの誕生日だけど!)すごいビッグなバースデープレゼントをもらった気分になった。

というのも、私はこの『doughter』をやっている頃、このバンドに全意識を傾けているぐらいの勢いで、バンドが残念ながら解散となった後も、常にアタマの片隅に『doughter』が存在していたから。

解散してから10年くらい経つけど、今でも1年に4、5回は夢に見るほど。
それも、なぜかいつも切ない内容で、私だけバンドに入れてもらえないとか、私はバンドをやりたいのに他の二人は私とはやりたくないとかで、他の人とバンドを組んでしまうとか・・・
たくさんの心残りがあった。

『doughter』は私が女子美術大学へ通っていた頃に結成したバンド。
大学生時代は、他のことが面白すぎて、大学にあまりにも足が向かない自分がいて、このままじゃよくないと思い、なんとか学校へ行く口実をつくろうと思い、何かサークルにでも入ろうと思い立った。
ワンゲル部にも興味があったけど、とにかくその頃は何でもいいから自己表現しなければ気が済まない自分がいて、結局、ステージに立って、自分の曲をみんなに披露するっていう派手な感じにひかれて、軽音部に入ることにした。
入ってすぐに新入生歓迎ライブみたいなのがあった(私は既に4年生になっていて、全く新入生ではなかったけれど・・・)。
そのライブで一人の女の子に衝撃を受けた。

その女の子は、真っ赤な口紅をつけて、金髪で、目をぱっちりと見開いてお人形さんみたいな外見なのに、アンニュイな雰囲気で、パンクな歌詞をかったるそうに、でもニヤニヤしながら不敵な感じで歌っていた。
ステージ上なのに力が抜けきっている。でも、その周りはぴりぴりとした緊張感に満ちている。
今まで見たことがないタイプのボーカリストで、その独特なオーラに圧倒された。

私はその子のステージが終わるとすぐにその子のところに行って、「一緒にバンドやろうよ!私とバンドをやって欲しい!そこで歌って!!」と、激しく誘った。
しつこく口説いて、ついに陥落。

それが『doughter』のベースでボーカルの「アサコ」との出会い。

アサコにどのパートがいいか聞くと、ベースをやってみたいとのこと。
「じゃ、アサコがベースね。」

そしてその年の新入生だった「シホ」がギターをやりたいというので、私はドラムを。

早速バンドを組んでみたけど、全くの初心者の3人の集まりで、コピーすら出来ない。
そして、じゃあ、自分たちで出来ることをやるしかないね。って感じで、いきなりそれぞれが出来ることでオリジナルの曲を作った。
初期の曲は、限られてるからこそって感じの、かなり前衛的。

そして日々練習を積み重ねた。

その頃の私は3人の中でとびきりの年上だったのもあって、かなりスパルタで、「さぁ、やるよ!」って燃えに燃えて、他の二人のお尻をバシバシしばきながらって感じで練習をしていた。
今、その当時を振り返ると、よく二人ともそんな私につきあってくれたと思う。今更ながらに、二人の深ーい愛を感じる。
天才二人を前にして、私が一番足を引っ張っていただろうに。。。

「シホ」は6つも年下だった。
私は当時25歳。
この時期の6つ下というのは、かなり下の感じだ。でも、そんな年の差を忘れさせるくらい、豊富な音の指向の引き出しを持っていた。
バンドを続けるほどに、シホの音のセンスのよさには驚かされた。
音のセンスだけじゃなくって、全てにおいてセンスがいい。
ある種、あこがれの存在だった。

そんな感じで始まった3人のバンド『doughter』。
結成後半年で初ライブ。
私は必死でドラムを叩いてから、あまり状況を把握していなかったけど、ライブ終了時は、観客はみんなボーゼン。
すごいパフォーマンスを繰り広げていた二人。
そんな初ライブが終わり、「やっぱりこの二人ただ者じゃない!」と思った。

その後は、どんどんライブを重ねた。
ひと月に2本くらいのライブ。
練習量もかなりだったと思う。

途中、「ミズノくん」という強力な助っ人がメンバーになったこともある。
ミズノくんはベーシスト。だからその時期のdoughterはツインベースだった。
男なのに、女3人の中でも全く違和感のない人。
かなりのベテランで、何でも知っているのに、よく分かってない私たちにいろいろ教えるとか意見するとか一切なし!

曲はどんどん洗練されていって、やりたいことがやりたいように表現できるようになってきた。

私たちは3人とも好きな音の方向性がバラバラだったけど、とてもリスペクトし合っていて、それぞれが持ってきた曲を各自が好きなようにアレンジを加えて作り上げていった。
ボーカルの二人が作った曲はそれぞれ作った人が歌うというビートルズスタイル。
私が作った曲は大抵ベースのアサコがメロディラインをつくって歌ってくれた。

歌詞は全て英語。もしくは造語!
それはあまりにもシャイな二人だったからと思う。

そして私もとってもシャイだった。

ドラムの立ち位置が私にはぴったりだった。
表現者として在りたい。けど、恥ずかしい。でも目立ちたい。
こんな複雑なものがあり、どうすりゃいいんだって感じだったけど、ドラムは音は目立つけど、ステージ上では一番後ろで、なおかつ、下を向いていても全然大丈夫。
いつもライブ前は相当緊張したけれど、そういうのが目立ちにくいのも、かっこつけたい私にはあっていた。
実は緊張のあまりいつも足が震えるほどだった。
ハイハットやバスドラのペダルの上でぷるぷるしている足を手でぐっと押さえたりすることもあった。

でもライブが始まるとそんな緊張している時ほど、解き放たれていく開放感を感じた。
自分のドラムの音と、ギターとベースの音の一体感の中で解けていく私の存在。

このライブの30分のためにいったいどれだけの練習を、日常を費やしたかな?

『doughter』がほとんど全てだった。

CDデビューが決まった時はホントにうれしかった。
あの時の喜びを表現する言葉はない。

シホからの久々の電話は、そのときに匹敵するほどの喜びがあった。

電話でいろいろ話すうちに、私たち家族が、12月に東京へ行くことを伝えたら、シホが「じゃあ、復活ライブをしようよ!」と提案してくれた。

私はもう、ほんのたまにジャンベを叩くくらいで、10年くらいドラムを叩いていない。
バンドやろうよ!と誘われても、スティックを持つとこまでなかなか辿り着けなかった。
今までは、屋久島のいろんなイベントでドラムを叩く機会があっても、絶対にやらなかった。
目の前にドラムセットが並んでいても、誰かに「たかえ、ドラムやってよ!」と言われても、「私はいいよ。」と断り続けた。
でも、この復活ライブの話の後は、ドラムが叩きたくってたまらなかった。

この電話の後日、友達の結婚式があり、そこの会場の片隅にドラムセットが置いてあった。
会場に入った時から、目はそこに釘付け状態。
式もいい感じに盛り上がってきて、歌う人とか、踊る人が出てきた。
隅に追いやられていたドラムをセッティングした。
椅子の高さやら、タムの角度やら、いろんな調整がほとんど出来なかったけど、そんなの全く関係なかった。

ギターやディジュ、ジャンベとのセッション。みんなで歌って踊る。

自由!気持ちいい!!

カフウもハネイも踊ってた。
そしてそばに寄ってきて、じーっと私のドラムを叩く姿を見ていた。
カフウは「母さん、ドラム上手だね。かっこいいね!」とニコニコしていた。

電話以来、ほぼ毎日『doughter』のCDを聴いている。

復活ライブは『東京 初台WALL』で12月8日(水)だった。

現在の『doughter』のドラマーはサッサン。
ドラム歴数十年の大ベテラン。
色んなバンドでたくさんの経験を積んでいる。

サッサンはここ何年か、ドラムが楽しくなくって、やめることばかり考えていたらしい。
そんな時、アサコとシホに『doughter』に誘われた。
『doughter』でドラムを叩くうちに、またサッサンはドラムが楽しくなってきた。
そして、ドラムをやめたいという気分は吹き飛んだ。

ライブ前に最終練習のためにみんなでスタジオに入った。
そこで笑顔でドラムを叩くサッサンがいた。

私はこの日のライブでドラムを叩きたい、と密かに願望を抱いていたが、楽しそうにドラムを叩くサッサンを見ていたら、今日のステージでドラムを叩きたいとは言えない感じになってきた。
今日は観客として、『doughter』を見ようと覚悟を決め、自分の欲求をおさえた。

久々のライブハウスはアングラなパワーに満ち溢れていた。
タバコの煙と、アルコール。
懐かしい雰囲気。

そして大爆音!

『doughter』のライブがはじまって、最初のフレーズを聴いた瞬間、現役の頃が走馬灯のように私の頭を駆け巡り、色んな感情が一気に押し寄せてきて、涙が溢れ出しそうだった。
胸がいっぱいになり、ライトが滲んで。。。

幸せ。今、幸せだ!とハネイを抱っこしながら感謝の気持ちでいっぱいでステージを見た。

新曲も3曲あった。
かっこいい!

そして、わぉ!ドラム叩きたい!と思った。

ポーカーフェイスでめちゃくちゃ綺麗なフレーズを弾くシホ。

客席無視!でブリブリなうねるベースを弾くアサコ。

相変わらずな二人。

サッサンはまりでキリストのようだった。

『doughter』復活ライブにたくさんの人が集まってきてくれていた。
『doughter』のアルバムのエンジニアをしてくれてた方も、復活の話を聞いて、わざわざ足を運んでくれた。
そして、「やっぱり『doughter』いいね~!!」と言ってくれた。

ノリノリで踊っていたNOBUYAと∀KIKO。

カフウを肩車して、見ていたしょうご。

ozzyと夕子&敏子ツインズは「なんかもっとめちゃくちゃな感じかと思っていたのに、いい曲やってるんだ!またライブあったら行くよ!」と言っていた。
ちなみに敏子さんは怒モホルンリンクルという、バンドのボーカリスト。
私はこのバンドの映像を見て、ぶったまげた経験アリ。

シホの息子のヨウスケにカフウとハネイ。次世代が育っている。
カフウはサンタさんに「ギターが欲しい!」とお願いした。
適当に弾いているけど、時々偶然にもシホの様なフレーズを弾くときがあって、なんだか嬉しい。
ハネイもギターに興味しんしんで、肩からかけてはかき鳴らしている。
ヨウスケも練習中とか。
Jr.バンド結成を夢見ちゃうな。

直哉とシホの旦那さんはしっかり撮影隊と化していた。

ほかにも、たくさんのお客様。
来てくれたみなさんどうもありがとう。

ライブ終了後、サッサンが「オリジナルメンバーのたかえちゃんが見てるかと思うと、すごく緊張したよ。」と言った。
私のドラムをリスペクトしてくれているサッサンの気持ちがとてもうれしかった。

そしてライブ翌日、私とシホとアサコは朝5時まで飲んで飲んで飲みまくった。
私もシホも子どもは預けて、レディース飲み会。
レディースというか、気分は完全にガールズだった。

みんなそれぞれの12年間があった。
解散から12年という、私の中のもやもやだった月日があっという間にキラキラに変わった。

シホ、アサコありがとう!
やっぱあんたたちはサイコー!!!!

リンクに『doughter』のマイスペースのページがあります。
そちらで曲も聴けます。
今後も『doughter』続きます。
どうぞよろしくお願いします。

そして私も、またドラム復活しようともくろみ中!
奈央ちゃん、一緒にバンドやろうね~




やくしま手づくり市のお知らせです。

1月16日(日)10時から15時 屋久島 宮之浦 益救神社にて
「やくしま手づくり市」が開催されます。

やくしま手づくり市は今年4月からスタートしました。
屋久島にアートを広めたいと思い、屋久島ファミリーの高田家奈央&健太と一緒にやっています。

今回、私たちが2ヶ月間、屋久島を離れツアーをしている間は、二人がやっていてくれています。
いつも二人には強力なサポートをしてもらっています。
ありがとう!!

「やくしま手づくり市」
アートと笑顔の市です。
皆さん、ぜひ遊びに来てくださいね。

出店者も募集中です。

くわしくは「やくしま手づくり市」のブログにて。





たかえ

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コメント
とても楽しいライブで、みにいけて本当に良かったと改めて思いました。
私が友人の結婚式の時だけやる超おふざけバンドのことまで書いていただいて、恥ずかしいやら嬉しいやらです。

それにしても文章うまいですね~。(私はバンドはおふざけでやってますが、本業は編集者ですので、これは本気ですから。)
ホリー | 2011.01.10 14:08 | 編集
怒モホルンリンクルのときのホーリーさんと、普段のホーリーさんの違いには驚きました。
以前、松山ケンイチさんの演技に鳥肌が立ったときがあるのですが、同じものを感じました。
大げさな言い方かもしれませんが、人間の中の神を感じますね。

doughterのライブだけじゃなく、直哉のクリスタルボウルの演奏会にも来てくれてありがとう。
ホーリーさん姉妹にはたくさんお世話になってますね。
感謝です!

実は子どもの頃、かなりの本好きで、いつか作家になりたいと思っていたので、文章ほめられて嬉しい~
ありがとうございます。
たかえ | 2011.01.10 20:12 | 編集
たかえちゃんの文章を読んでいたら、なんだか泣けてきた。
キラキラしててきれいなものを見るとつーんとなる感じ。

近いうちにたかえちゃんのドラムが聞きたいです。
本当に。ぜひ。
ゆうこ | 2011.01.11 01:49 | 編集
そうなの。
わたしにとってのdoughterはまさにキラキラなんです。
あのライブを一緒に体験してくれてどうもありがとう。
ドラムもまた復活します。

ゆうこさんの釣ってきた魚&料理もキラキラだよね!
屋久島の魚本、絶対やってください!
たかえ | 2011.01.11 10:31 | 編集
たかえちゃん、あけましておめでとう!
こないだは会えてうれしかった~☆

そしてたかえちゃんのバンドが復活でドラム叩いてた
なんて!見たかった~
あたしも次回はぜひ見に行くぞ~い。
みほ | 2011.01.11 13:45 | 編集
あけましておめでとう。

鈴ん小屋のワークショップに来てくれてありがとうね。
久々にいろいろ話せて楽しかった。
今度はもっとゆっくり飲みたいね。

ライブではドラム叩かなかったけど、ドラム熱に火がついたよ。
今年はバンドやりたい気分です。
たかえ | 2011.01.12 12:49 | 編集
いっぱいほめてくれてありがとう^^てれますなぁ
でもライブが成功したのは本当にタカエちゃんのおかげです。
タカエちゃんや、直也君、カフウ&ハネイが来てくれたおかげで
私にとっては本当に忘れられない奇跡のライブになりました。
こうやって、みんなでまた集まれて、ライブが出来て、、、、あ~夢にまで見たしあわせ、、、。
私の人生の一番の夢が叶ったくらいの最高の一日でした。
そして私も、解散後のもやもやも全部前向きに、いい思い出になりました。

ありがとーーー!

タカエちゃんもドラムまたどんどんやって!
いつか、タカエちゃんドラムで1曲参加リベンジで!

P、S、
水野君が入った時はたしかツインベースじゃなくて、
水野君にベースは任せてアサコはボーカルに専念してたよぉ。

シホ | 2011.01.27 05:03 | 編集
コメント書きにきてくれてありがとう!

3人で再会できて、楽しい時間を過ごせて、本当に幸せだよ。
色んなこと全てが、ちゃんと最善の方向にしか進んでいないってことがわかったよ。
どうやっても前向きにしかなれない!

ライブで聴いた新曲、かっこよかった。
私もドラム叩いてみたいよ。
ひそかに練習するから、次回は1曲参加ね。

下北沢周辺散策も楽しかった。
あの頃の一生懸命だった自分を思い出したよ。
なんか、あの頃の私たちにハグしたい気分。

水野クンのときはそうだったかも!
レコーディングのときに、水野君もアサコもベース抱えて、スタジオに立ってる姿が強烈に記憶に残ってるんだよね。
記憶なんてあいまいなものだ。。。

今後のdoughter楽しみにしてるからね~
ドカーーーーーンとかましたれ~!!


たかえ | 2011.01.27 09:04 | 編集
お~
どか~んとかましたりますわ~!!

あ、そうそう、次のライブがきまりました!
3月21日(春分の日で祝日)中野ムーンステップです~♪

新曲もこれからまたいっぱいつくるからね~

今年の目標はCD出すことっ!

楽しみにしててね~
し~ゆ~~
シホ | 2011.01.27 22:03 | 編集
CDいいね~
私もなんか参加したいな!
ちょっとづつ先に目標があると、がぜん燃えてくるでしょ?
まずはライブを楽しんでね。
マイスペースに音源アップして欲しいなぁ。
たかえ | 2011.01.31 23:21 | 編集
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